読み聞かせの効果
中学生・高校生になって意識や能力の差となって現れる
絵本の読み聞かせは子供に良いといわれています。その効果は大きくなっ手からの違いになって現れることが明らかになっています。
中学生・高校生2万人余りに行った読書実態に関する調査(2013)では,
国立青少年教育振興機構,2013
「就学前から中学時代までに読書活動が多い高校生・中学生ほど,
「未来志向」「社会性」「自己肯定」「意欲・関心」「文化的作法・教養」「市民性」,
「論理的思考」
のすべてにおいて,現在の意識・能力が高い。
特に,就学前から小学校低学年までの
「家族から昔話を聞いたこと」
「本や絵本の読み聞かせをしてもらったこと」
「絵本を読んだこと」
といった読書活動は,
現在における「社会性」や「文化的作法・教養」との関係が強い。
読み聞かせで精神的に落ち着く
また、「黙読」「音読」「読み聞かせ」を比較した結果では、
読み聞かせは心が癒されることがわかっています。
「絵本の読み聞かせ」聴取時において,ほとんどの例で前頭前野における血流減少が見られた。
絵本の読み聞かせ聴取時に「こころが癒されること」が起こっていると考えることができる。また、本研究では
「絵本の読み聞かせ」の効果の脳科学的分析―NIRSによる黙読時,音読時との比較・分析
読み手,聞き手が実母子という関係になくても,
また,成人であっても
「絵本の読み聞かせ」聴取時において前頭前野の血流が減少するデータが得られた。
つまり,実母子間に限らず,成人においても,
「絵本の読み聞かせ」を行うことで,聞き手は,精神的に落ち着いたといえる。
兵庫教育大学大学院連合学校教育学研究科 森 慶子
子どもが落ち着き、将来能力の差として現れる読み聞かせ。
子どもが喜んで読み、本を好きになるきっかけになるような本を紹介します。
0歳から楽しめる
だるまさんが/だるまさんの/だるまさんと
15年でシリーズ累計900万部
保育園や児童館でも読み聞かせのある大人気シリーズ。
迷ったらまずこれを買うべしとお勧めできるシリーズです。
ちなみに長男の初めてのサンタさんからのプレゼント(1歳時)
はこの絵本セットでした!
だるまさんは2023年で15周年。
15年間、日本の赤ちゃんや子どもたちを笑わせてきた「だるまさん」。
子どもが読んでいくうちに起きる変化は
- 字が読めなくても絵で動きがわかり、
「だるまさんが、、、」と体を横に揺らしながらにこにこと聞く。 - ストーリーがわかると、1人で「だるまさんが‥」とジェスチャー付きで動き出す
- 字が読めるようになると弟に読み聞かせ、2人でゲラゲラ笑う。
と幸せな時間が流れます。
「だるまさんが」は動きをマネする
だるまさんと一緒に
びろーんと伸びたり
プシューっと潰れてみたり、
全力でだるまさんと同じ動きをしてくれます。
なぜか長男も次男もおならの所では、
「ぷっ!くさーい」
と言うようになりました。
「だるまさんの」は体の名前が覚えられる
目や歯、耳など体の部分の名前を自然と覚えます。
だるまさんの同じポーズをとり、
「目!」「歯!」「手!」
と叫んで教えてくれます。
「だるまさんと」は果物の名前を覚えられる
バナナ、イチゴ、メロンと果物が出てきます。
果物の名前を自然と話すようになりました。
「ぎゅっ」と抱きついてきたり
笑顔で「ピース」としたり
とにかく可愛さが溢れ出します。(親ばか)
この作は、出演者がだるまさん以外にも増えるので親も一緒に参加して動きます。
じゃーじゃービリビリ
赤ちゃんが生まれて初めて読む本に。
ファーストブックとしてオススメです。
内容はいたって、シンプル。
が書かれているのみ。
これを赤ちゃんに読み聞かせすると・・・
(じーっと本を見てニコニコ)
ケラケラ(笑う)
と興味津々です。
本に登場するもの(犬やふみきり)の気分になって動かす
のがポイントです。
やがて赤ちゃんからおしゃべりするように
何度も何度も読み聞かせをして大きくなってくると
慣れてくると、親と一緒に
わんわん
じゃあじゃあ
と言ってくれるようになります。
そのうち
- 1人で本を持ち本を近づけたり振ったりする。
- 一人で本を開いて「じゃあじゃあ」と言う。
ようになりました。
この本は1ページ1ページが分厚いため
多少投げたり落としたり噛んだり舐めたりしても大丈夫です。
ピアノ絵本
音が出て演奏も楽しめる絵本型のピアノ。
絵本からは少し逸れますが、こちらは絵本型のピアノです。
鍵盤と楽譜の冊子が一緒になっています。
ピアノを弾いて演奏もできます。
対象年齢は0歳から5歳。
現在、長男が5歳ですが、
0歳の時に買ってリアルに今も遊んでいます。
はじめは親が歌う。子守歌には母子ともに効果あり
はじめは、寝返りもしない寝ている赤ちゃんの時から使い始めました。
ボタン1つで曲の演奏が始まるので(歌声はなし)
親が曲に合わせて一緒に歌います。
寝ているだけの赤ちゃんですがも
手をバタバタのさせて反応してくれます。
いわゆる子守歌です。
この子守歌は赤ちゃんにも母親にも効果があるそうです。
子守歌は出生直後から母親と赤ちゃんの両方の療法として用いられている。新生児集中治療室で治療を受ける赤ちゃんは、人工呼吸器や様々なモニターによる騒音によるストレスにさらされる。その時に、音楽を聞かせることで体重増加が改善し、呼吸状態の安定や早産時特有の無呼吸を改善し退院を早められる。
一方で、早産児や低体重児を生んだことで喪失感や罪悪感を持った母親が、新生児治療室で赤ちゃんに子守唄を歌ったり、音楽を使って赤ちゃんを関わることで、赤ちゃんだけでなく母親にも効果があることがわかっている。
「赤ちゃんと音楽」 研究紀要 林 浩子(2022)国立音楽大学 より
赤ちゃんと過ごす母親のストレスも、
おなかの中から出てきて必死に大きくなる赤ちゃんのストレスも
子守歌で少しは軽減されるようです。
音楽に合わせて踊り、やがては自分で演奏する
赤ちゃんが大きくなり、保育園でも歌を歌うようになると
ようになります。
さらに大きくなってピアニカ(鍵盤ハーモニカ)を習うようになると
ようになります。
5歳の長男は月替わりで覚えるピアニカの曲を
このピアノで披露してくれます。
簡単に持ち運べるので、祖父母の家に持っていき、
・小さな世界
・おもちゃのチャチャチャ
などを披露していました。
祖父母も大喜び。
実はこのピアノ絵本は、5年前の祖母からのプレゼントです。
おはなしを始めて、指差しができたら【1,2歳ごろから】
きんぎょがにげた
きんぎょを探すシンプルなストーリー
ユニクロでパジャマのデザインに採用されているほど有名な本です。
(もちろん兄弟2人分購入しました。)
「きんぎょがにげた。」
「(見開きページの中から)金魚探す」
と言うストーリーです。
ページのどこかで金魚が隠れていて、
子どもたちは
ここ!
と言って指差してくれます。
・鏡にきんぎょがうつっていたり
・仲間がたくさんいたり
・きんぎょと似たようなものを集めて紛らわせたり
とだんだん難易度が上がっていきます
「ここ!ここ!」と探すのが楽しいようで、
2歳の次男も5歳の長男も2人で大声で指差してくれます。
とってもシンプルなストーリーですが、
何回繰り返してもここここと指させてくれます。
ピンク色の金魚が可愛く柄も可愛らしいです。
LINEスタンプも
人気シリーズだけに関連グッズもたくさんあります。
LINEスタンプはシンプルでかわいいです。
お弁当袋などもあります。
ぜったいにおしちゃダメ?シリーズ
ケラケラ笑いながら読める愉快な絵本
ぜったいにおしちゃだめ?は
本に描かれた秘密のボタンを押してはいけない
と言われてはいるけど、
押してみたいな・・・
押しちゃおう!!!
と言う内容です。
本の中の登場人物ラリーに誘われて、
子供たちはボタンを触ってしまい、
と様々な事件が起こります。
最後はラリーのは元の姿に戻ります。
このスリルが楽しいようで、何回も読んでゲラゲラと笑っています
アンパンマン はじめてのことばえほん
たくさんのものの名前をおぼえられる
ありとあらゆるもののイラストが描いてあり、
子どもが指さして物の名前をおぼえていく本です。
など、ほとんどのものは網羅されています。
はじめは指差しから。やがて一人話すように
この本を読んで感じる子供の成長はこちら。
❶
子どもがイラストを見て
「これはなに?」
と質問。親が
「救急車だよ」
と説明する。
❷
親が
「救急車はどれ?」
と質問。こどもが
「これ!」
と答える
❸
子どもがイラストを指さし
「救急車!バス!」
と名前を教えてくれる。
やがて、ひとりで
本を読み話し始める。
英語の読みも載っているので、
上の子は下の子と一緒に読むときに、
Blue
Green
と覚えたての英語で話していました。
この本もページが分厚く厚紙のようになっているため、多少投げてもかんでも舐めてもびくともしません。
字も読み始めて、細かい動きができるようになったら【年少、年中~】
迷路シリーズ
迷路好きの長男が年中くらいからはまりだした
・お話がなめらかにできるようになり
・ある程度ひらがなも読めて
・指先で細かい動きができるようになった
年中ごろからはまりだしました。
偶然発見し、以下の段階ではまっていきました。
❶
病院の待合室で発見
待ち時間に夢中に
❷
図書館でも発見
借りて家でも夢中に
❸
ついに購入(母)
旅先にもっていく
あとから教えてくれましたが、保育園にもあるようです。
20種類近くのシリーズあり。歴史や自然が題材
単なる迷路とは思えない完成度で1枚1枚きれいな絵で、なかなかの難易度。
この迷路シリーズはおよそ20近くの種類があり
と子どもの興味のあるものからチャレンジできる豊富なラインナップ。
自然遺跡の迷路では「屋久島」に行ったことがある私が
縄文杉を見に行った時はこんなかんじだったな
と懐かしく思うくらい再現度が高い仕上がりです。
知育はもちろん大人の脳トレにも
この迷路シリーズはシリーズ累計300万部突破の大ベストセラー
売れているポイントは
- 細密で美しいイラスト
著者は歴史考証コーディネーター。1枚1枚事実確認をしながら丁寧に描きおろし - 遊びながら歴史や自然を学べる
歴史や自然について学べ、知識と観察力が身につく - 子どもだけでなく大人も楽しめる
「かくし絵」は大人の方がてこずることも多く、脳の活性化になる
出典
「かくし絵」は迷路の中に隠れて書かれたもの(だいたい10個程度)を探すゲーム。
確かに、私より長男の方が見つける個数は多いです。
ポケット版もあり。旅先や待ち時間に
図書館や待合室にあるのは大きなサイズ。
だいたいウォーリーを探せに近い大きいものです。
しかし、ポケット版もあるのがポイントです。
B5程度の大きさで、カバンの中にいれて
旅先や待ち時間で楽しむことができます。
私はこちらを購入しました。
ちょうどいい時間つぶしになります。
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